136人が本棚に入れています
本棚に追加
/240ページ
その日、母さんが残した手紙の中から取り出して、胡座をかいて読んだ。
〈大和へ。
大和は、今、幸せですか?
見ていた夢は、叶いましたか?
私は、大和から命より大切なものをもらったから、凄く凄く幸せです。
こんな手紙を書いてるけど、読んでもらえるとは思っていないの。
なんて思う私は、相変わらず、ドジだよね。
私は今でも大和を愛しています。
だから、大和は私の分まで生きてね。
短い私の人生の中で、大和に出会い恋をし、愛し愛された事は、変わらない真実であり、とても幸せでした。
大和、たくさん、たくさん、ありがとう。
莉子より〉
何回も読んだ残された手紙。
これは俺ではなく、いつか煌蓮の中村大和に渡そうと思えた。
最初のコメントを投稿しよう!