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俺はテレビにビデオレターをセットする。
「健太、16歳の誕生日おめでとう」
煌蓮の中村大和が驚いた顔をしている。
「ママは女の子だから、16歳の健太が、何を思い、何を考えているのか、想像出来ない。
でもね、ママが愛した人は、16歳でも大きな夢を持っていた。
自分の信念を貫き通す人だった。
夢を語る時は、いつだって瞳を輝かせていたの。
だから、健太、夢を持つ事を忘れないで。
夢を持ったなら、その夢を叶える努力を忘れないで。
ママは、いつだって、空から健太を見守っているよ。
私の大切な宝物。
それが健太なの。
産まれて来てくれてありがとう。
健太がママの子で幸せだったよ」
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