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「会ってみてどうだった?」
「母さんが言う通りの人だった」
煌蓮の中村大和が父親だと思うと少し誇らしく思えた。
「煌蓮って、この街に住む人達を守っているんだろ?」
「そうだ」
「なら、俺は父さんに負けねぇように、祖父ちゃんと祖母ちゃんを守らないとな」
「健太、出会ってくれてありがとう。
お前が息子で嬉しい」
そう言って、俺の頭を撫で『またな』と告げると、踵を返した煌蓮の中村大和。
いや、これからは父さんと言ってやらないとな。
母さんの為に。
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