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俺の父さんが、煌蓮の中村大和だと知っても、煌蓮に入る気がなかった。 母さんが亡くなってから、祖父ちゃんと祖母ちゃんに育てられた俺は、高校卒業後、就職する訳もなく大学に行く事を決めた。 理由は、夢がないから。 俺の誕生日に、母さんが残してくれたビデオレターを観るのは、毎年の事。 「……見たかったなぁ。この街の未来を……」 18の時に観たビデオレターの中で、笑顔でそう言った母さん。 生きていたら見れたのに……と思うが叶わない事。
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