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私には姉も妹もいなかったから、分からない姉妹の絆。 私には兄も弟もいなかったから、分からない兄弟の絆。 煌牙が産まれるまでコミニュケーションは必要ないと思って生きていた。 それに私には1人で話す杏珠の様な美里が居た。 もしかして、美里に話したら、何かが変わるかも……と思いながら、久しぶりに美里にリモートをした。 『相変わらず、あんたは冷たいんだから。 でも、昔から、そうだから諦めてるわ。 それで、今日はどうしたの?』 「姉妹について?」 『もしかして羽生と杏珠の事?』 「そう」 羽生は、私と同じで言葉少ないから、杏珠に似た美里に聞けば分かると思った。 『羽生と杏珠は、あんたとアタシだと思えば良いのよ。 姉妹の絆に親は関係ないの。 それに無理に会話しなくても良いんじゃないの。 羽生は、言葉数が少なくても、寄り添う気持ちでいる杏珠が居るわ。 それにあんたの気持ちは、羽生にも杏珠にも伝わっているわよ』
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