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自分が欲しい言葉とは違うと思うと、ほんの少し残念な気持ちになる事を知った。 『羽生も杏珠もリモートをしてくるのよ。 2人での時もあるし、羽生だけの時もあるわ』 確かに杏珠は美里とリモートで会話するのが楽しいのは知っていたけど、羽生も美里にリモートしていたとは知らなかった。 『あんたに悪いけど、あんたの過去をアタシが羽生に話したわ。 その時、羽生は泣いたのよ。 それだけで分かるでしょ? 羽生は言葉数が少ないだけで、話さないと駄目な時は、きちんと話すの。 だから杏珠とは上手くいってるのよ。 あんたとアタシの様にね』 「もしかして杏珠にも話した?」 『アタシが話さなくても羽生が話しているはずよ。 そこにとやかく言う事はやめなさい。 羽生は羽生なりに、杏珠の事を考えているんだから』
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