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確かに、煌牙が育った環境は、烏とは違う。 それでも、人の命の尊さを理解している煌牙が、煌蓮を継ぐ事は、烏の子供だから出来ると安易に思っていたのは、私だ。 『煌牙は、武に貴島組を継がせ、自分は煌蓮だけを継ぐと決めた。 あんたも同じ気持ちだったんじゃないの?』 「それでは駄目なの?」 『中村大和や錦織涼の様に、同年代の信頼出来る仲間は、煌牙の配下には確かに居る。 それだけでは足りないの。 山下拓海の様にパソコンの技術も優秀な人物は居ないわ。 もちろん、これからも、中村大和も錦織涼も山下拓海も、煌牙を支えると思う。 でもね、煌牙自身が見つけないと駄目なの。 信頼出来る相棒的存在をね』
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