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毎年の様に烏が何処からか持って帰って来る笹。
ガキの頃は、願い事を書いた短冊を笹に結ぶと願いが叶うと本気で思っていた。
そんな事はないんだと分かっていても、羽生と杏珠が信じているから言葉にはしねぇ。
1階のリビングを覗き『出かける』と声をかけてから地下1階まで下りた俺は、配下を連れて出かける訳じゃねぇ。
何故か、今日だけは、単独行動がしてぇと思った。
バイクに跨りエンジンをかけ、地下駐車場を出ると、アスレチックがある場所に忍星と煌希と大牙の姿があるのが見え、一旦バイクを停める。
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