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目の前に停まったのは、さっきの黒のアルファード。 運転席から降りてきたのは、ブラウンの髪の男。 後部座席のドアを開け、取り出したのはガソリンタンク。 「俺は、健太。 健康の健に太いと書く。 んで、お前は?」 ガソリンタンクを傾け、俺のバイクにガソリンを入れながら、そう言ったブラウンの髪の男に『煌牙』と答えた俺。 「俺は、今日で20になったがお前は?」 「12日で18になる」 「同じ年かと思っていたのに、年下だったとはな」 「それはこっちのセリフだ」 ブラウンの男……改め健太の顔は、どちらかと言うと童顔に入る。 身長は俺と変わらねぇ。
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