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祖父ちゃんと祖母ちゃんに内緒で、父さんに連絡する事も出来る。
かと言って、何を話したら良いのか分からないんだ。
ガキの頃から一緒に住んでいたら、話す事が沢山あっただろう。
母さんの事を聞かれても、俺の記憶の中に居る母さんは、ビデオレターの中に居る母さんのみ。
何が好きで、何に興味があったのかも知らない。
墓の前にしゃがみ込み、問い掛けてみる。
「母さんは、父さんの何処が好きだったんだ?」
俺とは違い、夢を叶える為に生きた父さん。
その父さんだけを一途に想い続けた母さんは、俺を宝物だとビデオレターの中で言う。
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