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確かに、祖父ちゃんにも祖母ちゃんも大切に育ててくれた。 でも、それは俺を母さんの代わりだと思っている。 父さん達が、この街の未来を変える為、煌蓮と言う組織団体を創ったと知ったのも、噂する奴等がいるからで、真実は噂の中にはない。 父さんと母さんが別れた理由も、母さんが父さんの夢を邪魔したくなかったから。 それは、母さんが残してくれた手紙に書いてあった。 夢を持ち、ひたすら夢を叶える為に生きている父さん。 もっと早く会えていたら俺にも夢を見つける事が出来たのか? その前に夢ってなんだ? だから母さんが眠る墓に向かって呟く。 『夢の意味が分からないんだ』と。
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