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母さんの代わりに大切にしたいと思っていた俺は、自分で自分の首を絞めていた様に思う。 「俺、家を出て1人暮らしをしたいと思っている」 祖父ちゃんと祖母ちゃんに初めて言った俺の気持ち。 反対されるかと思ったけど違った。 「莉子から言われていた。 健太が1人暮らしをしたいと言った時は、反対しないでと。 大学の費用は気にしなくて良い。 マンションの保証人にもなってやるから自分で見つけてこい」 祖父ちゃんが言った言葉を聞いて、やはり母さんは俺の未来を考えてくれたのだと思った。
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