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翌日、俺が来たのは、母さんが眠る墓がある寺。 墓石を新しいタオルで丁寧に拭いてから、線香に火をつけ、線香立てに差した。 「母さん、手紙とビデオレターをありがとう。 やっと気づいた。 俺は俺の人生を歩いて良いんだと。 だから決めたんだ。 1人に暮らしすると。 まだ夢は見つからないけど、先に自立出来る様にする」 旅立ちの時。 母さんが言ってくれた言葉が俺の背中を押してくれた。 帰りに不動産会社に寄ろうと思い、黒のアルファードに乗り込む。
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