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「なぁ」 「ん?」 「煌牙には夢があるのか?」 「夢か……」 「俺にはないんだ。やりたいこともないんだよな」 「俺もかも」 「こうがには親が居るのか?」 「あぁ」 「そうか……普通はそうだよな」 「健太には居ねぇのか?」 「あぁ、亡くなった母さんは、未婚で俺を産んだからな」 「亡くなった?」 「俺が2歳になる前に、癌でな。 そこからは、祖父ちゃんと祖母ちゃんに育てられたんだ。 ってなんで俺は、こんな事をこうがに話してるんだ。 悪い、忘れてくれ」 「良いんじゃねぇの。 話したかったんだろ?」 母さんの事も話したのも相手がこうがだったからかも知れない。
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