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「この街にある煌蓮をどう思う?」 煌牙が煌蓮の事を聞いてきたのは、出会ってから半年経っていた。 「何も思わない」 答えた言葉に感情が入っていなかったかも知れない。 それは興味がないからだ。 「今から話す事を聞いて、健太が俺から離れても構わねぇんだ。 だが、健太には隠し事したくねぇから話す」 そう言った煌牙の横顔を俺は見る。 「俺の親父は、貴島組若頭であり、煌蓮のトップである貴島煌弥。残酷、冷酷、冷血、非道の黒の烏なんだ」 「だからなんだ?煌牙は煌牙だろ?」 煌牙の言葉に、そう返したのは、素直な俺の気持ち。
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