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「俺が煌牙の補佐をしてやる。 だから、迷うな自分の人生を」 煌牙に言った言葉に嘘偽りはない。 寧ろ自分から煌蓮の事から逃げていた様に思う。 こうやって煌牙に出会ったのも、もしかしたら母さんが会わせてくれたのかも知れない。 それでも初めから煌牙が、貴島組若頭で、煌蓮のトップである貴島煌弥の息子だと分かっていたなら、どんな奴かを知らないまま、俺は避けていただろう。 やり合った訳じゃないが、実力は、五分五分。 パッと見た目は無表情に見えるが、笑うと僅かに浮かぶエクボ。 年下とか年上とか関係ない。 貴島組とか、煌蓮とかも関係はない。 煌牙自身が、何処まで登り詰めるか見たいんだ。 母さん、俺は父さんを越えてみせるよ。 煌牙と共に……
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