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『俺も隠し事するのは止めた。だから話す』と言った健太がその先を言葉にした。
「母さんは未婚のまま俺を産んだ。
相手を一途に想いながら、19歳の若さで、この世を去った」
「その相手を健太は知ってんのか?」
「あぁ。16ん時に会った。
その時に母さんの事も話したが、別れた理由は、俺には分からない。
それでも、夢を叶える為に生きる父さんを母さんは愛し続けた。
そんな父さんは、今でも亡くなった母さんの死を後悔しているだろう。
だからこそ、俺は父さんが見た夢の今を見たいんだ。
いや、煌牙と共に煌蓮の未来を見たいんだ」
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