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健太の言葉に『あぁ』と答えた俺は思う。 親子の事に俺が口出しする事でもでもねぇし、烏に言うつもりもねぇと。 「なぁ、健太は、大学生だったよな? 金はどうしてるんだ?」 「金は、父さんに会ってから毎月、口座に振り込まれている。 それを使ってこのマンションは契約したんだ。 保証人は、祖父ちゃんになってもらったんだがな」 健太が住んでいるマンションは、繁華街に近い場所じゃねぇ事に、ホッとした。 「俺は、煌牙の父親を見た事ねぇが分かる。 誰よりも我が子を大事にして生きている事が」
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