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心を綴る貴女へ
恋を綴り
愛を綴り
情を綴る
恋を読み
愛を読み
情を読む
恋も愛も情も
それらは大切な心の一部
恋がなければ人と寄り添う熱は生まれず
愛がなければ人を慈しむこともなく
情がなければ人の心を汲むことはない
これらを識らなくても
きっと人は生きてはいける
けれど
たぶんその人生は
識っている人生より少し寂しい
それを教えてくれたのは
恋を綴った物語があったから
愛を綴った物語があったから
情を綴った物語があったから
恋の物語で
淡い熱や燃え上がる前の灯火を知り
愛の物語で
狂おしい熱や慈しむような温かさを知り
情の物語で
ともすれば消えて行く熱や冷たさを知る
時に自分の知らない気持ちに焦がれ
時に覚えのある気持ちに共感する
心を機微が書かれた物語に
心を揺さぶられる
だから私にとって貴女は
心を綴る人
心を読む人
気まぐれに舞い上がる葉のように
様々に移り変わる心模様
それを綴り、言葉にする
それらを読み、世界を広げる
時に恋を綴り読み
時に愛を綴り読み
時に情を綴り読んでいく
そして今日もまた
心を綴るページが増えていく
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