第7話 初めての快感

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 慣れた手つきで下着の中に潜ったかと思うと、秘所からくちくちと小さな水音が耳に届き始めた。 「えっ、あっ、な、なにコレっ、あ、そこ、いじっちゃダメっ」  ロランの指が動かされるたびに、体の中心に甘い疼きが走る。  自分でも触れたことがないような場所だ。  その一点をこすられるたび、得体の知れない感覚が容赦なくアメリに襲いかかった。 「なんか、へんっ……ゆうしゃ、らめ、ソレおかしくなっちゃう、からぁっ」  いやいやと首を振っても、ロランはさらに強く胸先を吸い上げてくる。  同時に下の秘所に触れる指の動きも早まって、その瞬間、アメリの思考が真っ白に溶け去った。 「や、あぁあんっ……!」  快楽が頂点で弾け、のけぞったアメリの足がぴんと指先まで伸び切った。  次にやってきたのは脱力だ。ベッドに体を沈ませて、息が整わないままアメリはぼんやりと薄目を開けた。  見上げた先、目をつぶったロランが膝立ちをしている。  横たわったアメリにまたがって。寛げた前から太くて長い棒をそそり立てながら。 「――……っ!」  アメリも話で聞いたことくらいはあった。しかし生で見るのは人生でこれが初めてのことだ。
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