7人が本棚に入れています
本棚に追加
「あの、訊いてもいいかわからないんですが、何の病気だったんですか?」
吹雪君は遠慮気味に両親に訊いている。
「話しておかないといけないわね。
子供には珍しい、喉頭癌だったのよ。初期だったからすぐに手術して、10年再発なくきたの。
命は助かったけど、声を失ったの。
でも、私達は、この子が生きてくれてるだけで満足なよ」
「すみません」
「いいのよ。正式にお付き合いしてるなら、きちんと話しておくべきだと思うから・・・。」
最初のコメントを投稿しよう!