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「最初、何個かの業者を試したんだ。
たまたまオーナーがルネちゃんを連れて来てな。手話で話してるのを見て、そしてルネちゃんのセンスがいいだろ。
雷と俺達に出来る事ないかと話して、コストも安いし花屋は1件だけの業者にしようってなったんだ。
それでオーナーと話すと、幼い時に病気で声を失ったと言って、これから先は親から譲り受けた花屋はルネに継がせたいと知って、ロビーにある観葉植物を定期的に交換してもらうように頼んだりしたんだ。」
「あぁ、それは思った」
「響、気がついたか。俺達が軌道に乗ってコストの値上げも申し出たが断れた」
「うわぁ、知らなくて、植物の交換、そのままでいいですって断った」
兄貴が申し訳なさそうにすると、『響に譲ったんだ。響が決めればいい。今は本社にも入れて貰っているから・・・』と言った。
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