この世界に青い妖精はいない

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 ピノキオ病の世界第一号患者の日野は自らの玩具屋でもカラスマスクを扱うようになっていた。自転車のヘルメットも扱っているため、そのついでにカラスマスクを扱うようになっただけである。業種は違えど、同じことを考えカラスマスクを売り出す者は世界中に塵芥に溢れている。 今や、自らが()く嘘(伸びた鼻)を覆い隠すためにカラスマスクは必需品。 売れに売れてどうしようもなく、嬉しい悲鳴を上げる程である。 「みんなの鼻が伸びるようになってから、うちの店の売上も伸びた。有り難い」                            おわり
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