プロローグ

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プロローグ

「ねぇ、先生 あの人、私が好きだって」  診察をしているとき、患者の彼女はふとそんなことを呟いた。 「あの人って……あぁ、そうか」 「うん……そう」 「よかったじゃないか、返事はしたかい?」 「……うん、それは嬉しいこと……だから ありがとうって笑うべきことだから」 彼女はふっと笑って私を見た。
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