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私はコピー異能が使えたみたいです
もし他人の力をコピーできたら、きっとなんでもできる。でも使い方はコピーした相手に聞くしかない。そのためにはコミュ力が必要。
だからぼっちの私には無理。そもそもそんな異能持ってないしね。
……と思っていたんだけど、私は2つ勘違いしていた。
私にはコピー異能があったし、友達を作る力もあった。そして真実を教えてくれた先生を爆殺しそうになった。
高校入試という大舞台でね。
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国立晴明高校・異能バトル科。入試内容は先生とバトル。
私はバトルフィールドに立ち、女性教師と対峙した。クノイチのようなコスチュームを着た、茶髪ボブヘアの美人。
「受験番号23番、池亀レナです。よろしくお願いします」
「異能バトル科教師、空蝉奈々です。異能師コードはサマーノイズです。よろしくお願いします」
どんな異能を使うかはわからない。審判ロボットが合図を。
『デハ両者スタンバイ……バトル開始!』
よし。私は『蝶』の群れを出す。黄緑とピンクの羽、これが私の『異能』だ。
でもサマーノイズ先生の放った『セミ』が爆発し、蝶は全て砕かれた。そして先生が飛びかかってくる。
接近戦だ! 私は先生の手首に手刀を。そして至近距離から蝶を……。
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