22人が本棚に入れています
本棚に追加
/216ページ
「お前ら、サンタいつまで信じてた?」
月曜朝の教室で、加賀が妙な質問を。いつものように穂村の席に集まって。まだ御霊は来ていないので、私は御霊の席に座った。
昨日買ったピンクのカーディガンを早速着てみた。ちょっと落ち着かないけど、でも好きな色だもんね。
「俺は普通に小2ぐらいまで。兄貴にバラされた」
「朝っぱらからサンタって……俺もそれくらい。
母親の国だとクリスマスがもっと遅くて、サンタもう1回来るかなって言ったら『ここは日本でしょ』で丸め込まれてさー」
穂村は苦笑しながら思い出話を。
「で、池亀はどうよ」
私は小声で打ち明ける。
「……小4」
一呼吸起き、野郎どもは爆笑。
「小4とかマジかよ!」「可愛いな!」と。
「だって絶対いるって信じてたし! 結局ママがネタバレしたんだよね」
冷静に考えれば不法侵入コスプレおじいさんだけど、あの時はなぜか信じられたんだよね。
「鈴音は? 鈴音はどうなの!?」
味方であってくれ。すると鈴音は一瞬真顔になり、ニッコリ。
「加賀と同じ〜。レナと違っていつまでも夢なんか見てません!」
「ひどーい!」
最初のコメントを投稿しよう!