氷の王子は女子嫌い

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「お前ら、サンタいつまで信じてた?」  月曜朝の教室で、加賀が妙な質問を。いつものように穂村の席に集まって。まだ御霊は来ていないので、私は御霊の席に座った。  昨日買ったピンクのカーディガンを早速着てみた。ちょっと落ち着かないけど、でも好きな色だもんね。   「俺は普通に小2ぐらいまで。兄貴にバラされた」 「朝っぱらからサンタって……俺もそれくらい。  母親の国だとクリスマスがもっと遅くて、サンタもう1回来るかなって言ったら『ここは日本でしょ』で丸め込まれてさー」  穂村は苦笑しながら思い出話を。 「で、池亀はどうよ」  私は小声で打ち明ける。 「……小4」  一呼吸起き、野郎どもは爆笑。 「小4とかマジかよ!」「可愛いな!」と。 「だって絶対いるって信じてたし! 結局ママがネタバレしたんだよね」  冷静に考えれば不法侵入コスプレおじいさんだけど、あの時はなぜか信じられたんだよね。 「鈴音は? 鈴音はどうなの!?」  味方であってくれ。すると鈴音は一瞬真顔になり、ニッコリ。 「加賀と同じ〜。レナと違っていつまでも夢なんか見てません!」 「ひどーい!」  
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