強化系アイテムは燃えるよね

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 10分後、全員が持ってきてくれた。 「氷川も面白いこと考えたんだね。でも私の異能は万年ベンチだよねえ」  可憐が苦笑しながら、ジップに入った爪をくれた。 「俺の毒は気をつけろよ」 「市街地に放火するなよ!?」 「ガンガンデバフに使っちゃって!」 「部屋の模様替えにでも使ってくれ」  みんなから爪と髪を回収。これは全て液体に変えられ、固められ、宝石のような形にカッティングされる。  あとは石をはめる指輪、イヤリング、ブレスレット。これで申請ができる。できるんだけど……。  鈴音だけ来てなかった。氷川のことまだ怒ってるのかな。 「おい氷川」  突然、加賀が低い声で氷川を睨む。やっぱりこいつヤンキーだよね。 「もう女子は嫌いじゃねえのかよ」 「そんなすぐに治らないよ。でもクラスの女子に冷たくするのはやめる」  あ、そうだ。謝らないと。氷川は立ち上がる。 「針ヶ谷さんにね」
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