ベランダ突撃第2弾!

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 待てよ、セキュリティといえば。  晴明高校の寮は、決められた寮生の異能にのみ反応するセンサーがついている。それ以外の人が入るとアラームが鳴ってしまうのだ。  つまり私が鈴音のベランダに入っても大丈夫ってこと。よし、私は自室に駆け戻り、余っていた髪と爪入りジッパーを用意する。  倉雲の藤色ヘアに触れ、ふわふわ浮かんで鈴音の部屋のベランダに着地。私は窓ガラスに触れた。   ♦︎♢♦︎♦︎♢♦︎♦︎♢♦︎♦︎♢♦︎♦︎♢♦︎♦︎♢♦︎ 「まさか池亀さん、やらかすつもりなんじゃ……みんなに言い付けないと!」 ♦︎♢♦︎♦︎♢♦︎♦︎♢♦︎♦︎♢♦︎♦︎♢♦︎♦︎♢♦︎  初期のままの地味なカーテン。その隙間から散乱した物が見える。そして白い足首が見えた。  冷たい窓ガラスが、今の私たちの距離。今度はえんじ色の髪に触れる。貧血になったって構わない。  私の気持ちが届きますように。
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