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じゃあ俺たち行くな、と立ち去るみんな。でも鈴音はみんなを呼び止めた。
「なんで氷川と一緒なの? グループ違うよね?」
「僕の女嫌い&毒親問題について、みんな色々やってくれました的な? 特に池亀さんがね」
鈴音は可愛い目をパチパチさせる。
「みんなそんなに親切だったんだね」
いつもの鈴音らしからぬ発言に、みんな顔を見合わせた。すると氷川は腕を組んだ。
「そうだよ、みんな親切。針ヶ谷さんにも親切だと思うよ」
倉雲だけが何かを察した顔に。
「喧嘩が長引きそうなら、ノイズ先生に相談してみたら? あの人、教師のくせに結構頼りになるよ」
すると鈴音が震え始めた。頬に涙が伝う。みんなに動揺が走った。
「喧嘩じゃない。氷川ごめんね……もうこんなの耐えられない……」
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