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鈴音は私の言葉を当ててしまった。また怒り出す。
「レナに何がわかるの? 友達と遊ぶ時にあんな高いカフェ誘う? 感覚がズレてるから友達いなかったんじゃないの?」
一瞬周りの音が聞こえなくなった。
「おい! 池亀に謝れよ!」
加賀が真っ先に怒鳴る。他のみんなも怒りを滲ませていた。鈴音はハッと口を抑えた。
「嘘だ……」
突然親友に暴言を吐かれ、私はさすがに二の句が告げなかった。すると鈴音は泣き出してしまった。
「やっぱりあたしは育ちの悪いクズなんだ! レナ本当にごめん! もう退学するから!」
困り果てる私たちを置き去りにして、鈴音は訓練場から出て行ってしまった。
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