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本音はだいたい聞くに耐えない
鈴音の豹変にみんな茫然。私だっていい気持ちはしない。一番のコンプレックスを槍玉に上げられたから。
「なんなんだよあいつ……言っていいことと悪いことがあるだろ」
加賀もみんなも怒っている。でも私はみんなを見回す。
「鈴音はチョコの件とか知らないし、ただのぼっちとしか思ってないだろうし……」
それに鈴音の言う通り、感覚ズレてるのかもしれない。
「でも俺は……」
「怒るのもわかるけど、鈴音の本性じゃないと思う。イライラしてる時って、誰でも暴言吐いちゃうもんじゃないかな」
「池亀が言うと説得力しかねえな」
うんうんうんうん、みんな頷く。
「ひどいな! それに私だって加賀と仲良くなる前は、ドブカス金髪クソヤンキーだって思ってたもん」
「てめえの方が100倍ひでえじゃねーか! 腹黒清楚あざとビッチみたいなツラしてたくせによ!」
「ちょっと何それ!」
するとみんなおずおずと手を上げた。
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