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「ごめん、性格悪いと思ってた。清楚系だし」と御霊。
「最初話しかけられた時、社会的な死を覚悟したもん。清楚系だし」と可憐。
「第一印象死ぬほど悪かった気がする。清楚系だし」と氷川。
「クソ男と付き合いそうだと思ってた。清楚系だし」と倉雲。
「清楚系への偏見がひどすぎる!」
「俺は可愛いと思ってたよ……腹黒そうとも思ってたけど。清楚系だし」
「穂村もフォローになってないし! ……ともかく、鈴音はそれを口に出しちゃっただけじゃない?」
お互い口にできないような第一印象あったりするでしょ? するとみんなは少々気まずそうになる。
「私もクラスの最底辺のままだったら、きっとみんなに偏見持ってたと思う。人間が怖かったから」
「お前のそういう過去知ってるから、なおさら針ヶ谷の発言が許せねえんだよ。結局親と同レベル……」
そして加賀は口を抑えた。
「悪りぃ……針ヶ谷が無理してたの、これのせいだよな……」
「病むと好感度下がることしかできなくなるからね。だから病んだところなんか見せられないもんだよ。僕は開き直ってたけど」
有識者の意見だよ、と氷川が肩をすくめる。
そう、鈴音にはちゃんと良心がある。さっきだって謝ったり自分を責めたり、退学するって言ったり……退学!?
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