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「そんなことしなくていいです。あいつらの血が流れてるから、あたしもきっと人間のクズだ。
氷川にもレナにも暴言吐いて、みんなに迷惑かけてる」
ノイズ先生は鈴音の肩に手を置く。
「聞き飽きてるかもしれんが、人間はどう生まれるかじゃなくて、どう生きるかなんだぞ」
「それに迷惑かけない人なんていないと思うよ。私だって鈴音を避けて迷惑かけたじゃん」
それでも鈴音の顔は暗い。
「許さなくていいよ。許しちゃダメだよあたしみたいなゴミ。レナが一番言われたくないことでしょ?」
そのまま鈴音は部屋を出てしまった。私は急いで追いかけた。手錠を外してもらって。
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