王道に背を向けるにも才能がいる

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「死ねえええええええ!!!!!!!!」 「もー! 1日に何回キレれば気が済むわけ!?」  氷川は頭を抱え、倉雲は目を丸くし、鈴音は顔を上げた。 「1人行動できないバカどもなんか全員ぶっ殺したらあああああああ!」 「はい手錠! 我慢してね!」と氷川。 「ハブられるのが恐いヤツばっかりだから、周りに合わせない倉雲が目障りだったんでしょ! 何も悪くないから!」と私。 「ありがとな池亀。ちょっと救われた。  王道歩いてるヤツらなんか全員くたばればいいんだよ。どうせいじめっ子なんだから」と倉雲。 「気持ちはわかるけど、それ針ヶ谷さんの前で言わないほうがいいと思うよ……」と氷川。 「気にしないで! クソとクソが結合してクソを残したから、クソ人間が減らないんだもん! 愚痴っていいよ!」と鈴音。 「その理屈じゃ倉雲はクソってことになるでしょ! お互い無自覚にディスりすぎ!」と氷川。 「バール持ってこいや! 倉雲の実家と母校をメチャクチャにしてやる!」と私。 「なんで池亀さんはいつもバールなの!? そこは異能じゃないの!?」と氷川。 「友達の異能はクソなことに使わないんだよ!」と私。 「クソって自覚はあるんじゃん! っていうか僕1人でツッコミするの限界なんだけど! もうやだー!」と氷川。
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