33人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうか。貴様もいいこと言うな」
その後、自習室1にノイズ先生を呼び出し、諸々の報告をした。先生はニコニコと頷いている。
「自分が歩ける道こそが王道、この名言はパクらせてもらうぞ」
「どうぞどうぞ! ところで、もう7人も友達できちゃいました!」
先生は拍手。
「その調子だ。中間目標はクラスの半分の異能をコピーすることだ。あと1人で目標達成だな」
そんな目標も立てたっけ。じゃあその記念すべき8人目は誰にしようか。誰の異能も魅力的だけど……。
「もう私の助けは必要ないな。健闘を祈るぞ、エマーチェンジ」
「はい!」
私は元気よく返事をした。でも実は1人だけ、関わりたくない人がいる。
先生にも誰にも言ってないことだけど、その人は元クラスメイト。そして小さな因縁がある。
その名は、雷門響ちゃん。私は先生にお辞儀をして、自習室1を飛び出した。
最初のコメントを投稿しよう!