私はコピー異能が使えたみたいです

5/6
前へ
/254ページ
次へ
  オリエンテーションが終わった後、私は言われた通り異能訓練場へ。入試会場だった場所。角砂糖みたいな白い建物に入り、自習室1へ。    ドアを開けると何もない白い部屋が。そしてノイズ先生が待っていた。しかし綺麗な人だな。 「失礼します」 「待ってたぞ、池亀レナ。お母様とよく似ているな。校門でお見かけしたぞ」 「親バカですよね」 「いいことだ。まあそれはいい。私の異能研究に付き合わないか?」 「研究?」 「コピー異能だ。あんなに面白いものは見たことない!」  そして先生は、私の弱点をいきなり突き刺した。 「友達がいないと言っていたが、コピーするなら作れたほうがいいかもな」 「ひ、人と話すの下手なので……」  私は動揺しながら理由を絞り出した。しかしノイズ先生は首を振る。 「どこがだ? 私と普通に話せているじゃないか。普通のガキに見えるがな」
/254ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加