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オリエンテーションが終わった後、私は言われた通り異能訓練場へ。入試会場だった場所。角砂糖みたいな白い建物に入り、自習室1へ。
ドアを開けると何もない白い部屋が。そしてノイズ先生が待っていた。しかし綺麗な人だな。
「失礼します」
「待ってたぞ、池亀レナ。お母様とよく似ているな。校門でお見かけしたぞ」
「親バカですよね」
「いいことだ。まあそれはいい。私の異能研究に付き合わないか?」
「研究?」
「コピー異能だ。あんなに面白いものは見たことない!」
そして先生は、私の弱点をいきなり突き刺した。
「友達がいないと言っていたが、コピーするなら作れたほうがいいかもな」
「ひ、人と話すの下手なので……」
私は動揺しながら理由を絞り出した。しかしノイズ先生は首を振る。
「どこがだ? 私と普通に話せているじゃないか。普通のガキに見えるがな」
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