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談話室で加賀を待つ時間が、永遠に感じられる。早く来過ぎてしまった。そもそも私服は大丈夫なの!?
よくあるネイビーのワンピースだけど……っていうか私、色のセンスがワンパターン過ぎるでしょ!
それかもっとダサい服着ればよかったかな……私のくせにワンピースとか調子乗ってるって思われないかな!?
『男気イケメン異能師・ロックンロールがまたお手柄!』
うわびっくりした! テレビの音にすらビビってしまう。
待つこと数分、加賀が男子寮の階段から降りてきた。私服もイケメンだ。白いTシャツに黒いパンツ、シンプルなのに似合ってる。思わず感想が。
「……かっこいいね」
「は? なんだてめえ媚びてんのか」
でもやっぱり怖い! 私はあはははは、と笑って誤魔化した。
「この服、変かな」
「女子の服なんか知らねーよ。行くぞ」
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