私はコピー異能が使えたみたいです

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 え? ガキ?  不適切な単語が聞こえたけど、それはいい。私は思わず熱弁。 「そんなはずないです。友達いたことがないし、全然モテないし……」 「私から見たら至って普通、他に理由が必要か?」  そして肩を叩かれた。 「世界が狭すぎたんだな。義務教育は残酷だ。人間は多様なのにフィールドは1つしかないからな。  貴様はたった1つのフィールドで負けただけだ」  言葉が出ない。言い返せない。だって嬉しいから。 「虫籠を出た蝶が舞う姿は、さぞかし素晴らしいだろうな」 「え、じゃあ友達できますか? 彼氏も?」 「貴様にできないことなんてないぞ」  こんなこと言われたのは初めてだ。なんでもできそうな気がする。  私はノイズ先生の手をとった。 「……やってみます!」 「さて池亀の洗脳も終わったことだし」  え、洗脳って言った?  もしかしてノイズ先生、おかしい人なんじゃ……。
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