友達の異能をコピーする！ 第１部・始まり編

異性が怖い男子にどう接すればいい？

　
　異能師コードとコスチューム。異能師にとっては名刺みたいなもの。

　入試の時にしか見てないけど、ノイズ先生のコスは素敵だったな。ミニスカ着物に編みニーハイ、美人な先生によく似合う。

　じゃあ私に許されるコスとコードってなんだろ。夕飯の後、私は部屋にこもって考えた。

　……何も思いつかないし、とりあえず談話室でも行くか。

　談話室には先客がいた。ソファで１人、恐竜のドキュメンタリーを見ている。

　御霊麗夜(みたまれいや)だ。紺色の髪、青白い肌、長い手足。先生の課題『男子３人に話しかける』の１人。

　属性は闇。相手をパワーダウンさせる波動が出せる。個人的には是非借りたい異能だったりする。

　でも本人は女子が苦手。なので普段接点はない。しかし今回は思わず話しかけていた。

「御霊じゃん。恐竜好き？」

　御霊は目の下のクマまで真っ赤っか。しどろもどろになる。

「え、あ、いや……チャンネルどうぞ！」

「……実はこれ見たかったんだよね」

　私は御霊の横に座る。何やら髪からいい香りが。いつもよりサラサラしてる。CMが入ったので、私は話を振ってみた。