33人が本棚に入れています
本棚に追加
「シャンプー何使ってる?」
「倉雲に借りたやつ……」
倉雲……倉雲道留は御霊の友達。背が高く藤色のロングヘアが特徴の男子。
「やっぱり倉雲美意識高いよね〜」
「あはは……俺なんかと友達なのが不思議なくらいです」
「でも御霊……お、始まった」
草食動物が追いかけ回されている。私は思わず叫んだ。番組が終わってすぐ、御霊はおやすみと言って逃げてしまった。
聞けばよかったな。御霊、異能師コード決めた? って。
************
「異能師コードか〜」
翌朝の教室で、私はいつものメンバーに聞いてみた。
「あたしはゴールドクロウ! タングステンって漢字で書くと金の烏なんだ。コスチュームはチア!」
鈴音はスマホでラフ画を見せてくれた。グレーと白黒のチア服。鈴音みたいな美少女なら絶対に似合う。
「俺はベノムバイパー。俺の異能って毒蛇っぽいだろ。コスはこれ」
紫と黒のヤンキー風。差し色で金色のネックレスが。まさに加賀っぽい。
「俺はケフェウス。星座から取った。アクセサリーは柘榴石使いたいなって」
穂村は赤いタンクトップに黒いサルエルパンツ。そしてたくさんのアクセサリーが。炎属性だと一目でわかる。
そして私は……。
最初のコメントを投稿しよう!