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「じゃあ、寝てないんですか?」
コクンと頷くから、『少し、休んでください』と告げた。
「だが・・・」
「私がお線香の番をしてますし、倒れてしまいます」
座布団を並べた。
彼は『少しだけ』と横になり、目をつぶった。
ずっと寝てなかったんだろうな。
早く来て正解だったかな。
源さんにお線香をあげた。
『風間さん、えっと・・・』
「すみません。彼は今、寝て貰って・・・」
『ずっとお一人でされてましたから、また後で打ち合わせに来ます』
葬儀社の人は毛布を出してくれたので、そっと彼にかけた。
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