怪文書の街並み

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「この世の中だって、気づかなかったでしょ?ね?」 君は言った。 僕はたびたび鬱状態に陥るけど、そんなことなんて気にしていない。むしろ気にしてくるとうざい。 心が凍ってしまいそうなくらい、 僕はすべてを隠して生きる。 みんなだってそうでしょ? この言葉がどれだけきついことか、分かればわかる。 変な言葉だ。重たくも、寂しくも、苦しくもなるし、心を押してくれる言葉なのかも知れない。そうとも取れた。 君は言った。 辛いね、と。わかったかい? あーあ。ちいさい女の子が見ている。 僕のことを見てる。
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