初めての挨拶

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初めての挨拶

【愛流side】 俺には家族は爺ちゃんしかもういない。 だが、だんだん弱って行き、仕事も大変で爺ちゃんは住み慣れた家を売り、マンションを購入した。 「爺ちゃん」 「わしは、施設に入るからな。 お前は仕事を頑張ればいいからな」 「いいのか?せっかくここに引っ越したのに」 「あぁ、あとあと揉めない為にすべての財産はお前に譲る。」 爺ちゃんは疎遠になってる親戚がここぞとばかりに言ってこないように俺にしてくれたんだ。 親父とお袋は俺が幼い時に亡くなり、爺ちゃんと婆ちゃんが育ててくれた。 その婆ちゃんも俺が高校を出てすぐに亡くなった。 2年間爺ちゃんは専門学校に通わせてくれた。
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