軽い読書生活

『オイディプスの刃』など

犬や猫は好きだけど、ものすごく好き！　ってわけでもない。
強いて言えば猫派。黒猫が好き。

祖母の家で昔、オスの黒猫を飼っていた。私が小学校くらいのときに既に十六歳くらいだった。
とても誇り高くて、人間に媚びなかった。下手に撫でると怒られた。
完全に生態系の上位存在として君臨していたが、私はあまり怖いとは思わなかったなぁ。夜、彼の目が闇の中で光って、「すごいなぁ」と思っていた。

彼は、ある日ふいといなくなって、そのまま帰ってこなかった。猫は死に目を見せない。

少し淋しいけど、彼らしい最期だった。カッコいいよ。