3人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
☆松岡正剛『性の境界』2023年、KADOKAWA
SNSで見かける自称活動家さんたちが、とても苦手で、彼らの文章を見ていると苦しくなる。多様性ってなんなのでしょうか。生きにくい。
私は、自称活動家さんの文章がとても恐ろしいです、攻撃的で、独善的で、読みたくない。
松岡さんが紹介する本は、この恐ろしい現実を『考えていく』ために、必要な本たちだと思う。まずはここから読んでいこうと思える。
★最果タヒ『好きの因数分解』2020年、リトルモア
詩人が好きをぱらぱらと解いていく、この本がとても好きで、もう何度も読み返している。ミッフィーや紫陽花やマックグリドル、この本を読むと、私も自分の『好き』を解きほどいていきたい気持ちになる。
☆シーボルト『日本植物誌 本文覚え書き篇』監修・解説:大場秀章 訳者:瀬倉正克 2007年、八坂書房
無性に植物の本を読みたい時期だったみたいだ。シーボルトって、しっかりと日本の植物を勉強していたんだなぁ。
スギについて綴った文がとても長く、情熱を感じた。当時は花粉症なんてなかったんだろうか。
★澁澤龍彦『暗黒怪奇短編集』2013年、河出書房新社
立ち寄って書店で、河出書房の在庫僅少本フェアが行われており、そこで無事に手に入れた本。ちょうど山尾裕子の『仮面物語』に引用されていたジャン・ロラン『仮面の孔』も収録されていたのですごく幸せな偶然。
一番好きなのはシュペルヴィエル『ひとさらい』かなぁ。しょうもないおじさんの話、と言えばそうなんだけれども。
☆サン=テグジュペリ『夜間飛行』二木麻里 訳 2010年、光文社
『星の王子さま』以外読んだことがなかった……透明を凝縮したような文だった。飛行機乗りたちの雄姿が書かれているのに、静かに、夜の空を、或いは夜明けの空を、眺めているような、そんな心地。
読んで良かった。
最初のコメントを投稿しよう!