『恋できみが死なない理由』など

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☆シオドア・スタージョン『夢みる宝石』2023年、筑摩書房 冒険小説という感じ! 楽しくて一気読み。中学生くらいの子でも、するする読めそう。 生きている水晶、の説明についてはSF的。はっきりと、ヒトとは違う生き物。だけど彼らも痛みはわかるのだ。 ★フィリップ・K・ディック『人間狩り』任賀克雄 訳 1991年、筑摩書房 古本屋で見つけて購入した短編集。人間と、人間以外の知的生命の話が集まっている。ディックは結構好きな作家だ。 表題作の『人間狩り』だが、主人公わりとお間抜けではないか……極限状態だから仕方ないのか? 「これワザとだよね? わかってるんだよね?」と思いながら結末まで読んだら、ワザとじゃないしわかってもなかった。 ☆水木しげる『なまけものになりたい』2003年、河出書房新社 映画の『ゲゲゲの謎』を見たので、職場の人に借りました……この本は水木しげるさんのエッセイ集、めちゃくちゃ面白いですよ! コミカルな文章で読みやすい!! 日本って永遠に物価高じゃん……などと思った。 こちら、在庫僅少本なので気になる方はお早めに。 ★斜線堂有紀『本の背骨が最後に残る』2023年、光文社 凄まじい本を読んでしまった。 人が、本になる。本を焼く。本は、焼かれるためにあるのではないか。 私がこの物語(短編集)を読んで想起したもの。 脊椎がオパールになる、ブラッドベリ、山尾悠子、服部まゆみ、O嬢の物語、小野小町、千夜一夜物語、マンディアルグ、谷崎……きっと読むたびに増える気がする。それが恐ろしく、そして幸福。
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