『ひどい民話を語る会』など

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『ひどい民話を語る会』など

★京極夏彦、多田克己、村上健司、黒史郎『ひどい民話を語る会』 2022年、KADOKAWA 2024年、明けてからいろんなことがありましたが、明けてから最初に読破した本がこちら。 タイトル、『ひっっっっどい民話を語る会』くらい力んでも良かったかも。民話って、別に啓蒙のための作品じゃないんだよ。電車では読むな、笑うか ら。 ☆紅玉いづき『今宵、嘘つきたちは影の幕をあげる』2023年、ポプラ社 二部作のうちのひとつ、もう片方は年が明ける前に読んだ。 本当に、少女を書くのが上手い人。紅玉さんの少女には芯がある。折れたり曲がったりしない、わけではなく、折れたり曲がったりしても、それでもまたすっと真っすぐに戻るような。 やっぱりアンデルセンが好きだ、永遠をちょうだいと少女は歌う。 ★阿久津隆『読書の日記 予言 箱根 お味噌汁』2023年、NUMABOOKS 年末からちまちま読んで無事読了、本を読む店『fuzkue』店主の日記。なにげに全巻買っている。読んでいて心地いい。 私は阿久津さんを知らないが(『fuzkue』に行ったときに顔を合わせた可能性はある)、だからこそ心地いいのかもしれない。距離が遠い人の日記って無性に楽しく読めるとき、あるよね。 ☆小津夜景『いつかたこぶねになる日』2023年、新潮社 本屋で見かけてずっと気になっていた。文庫を買って、喫茶店のモーニングを食べながら読んだ。漢詩と聞くととにかく固いイメージだけど、この本は朝、ジャムをたっぷり塗ったパンでも食べながら読むのにぴったり。 とりあえず、本屋で『はじめに』だけでも立ち読みしてみて欲しい。 漢詩なんてひとつも知らなくても、この本が読みたくなる。 ★紫式部『源氏物語 1』角田光代 訳 2023年、河出書房新社 2024年の大河だし、ちょうど文庫版刊行中だし、そんな軽い気持ちで読んだけど、めちゃくちゃ読みやすい! これ、バリバリ面白い小説じゃん。2巻も買おう。
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