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☆柴田勝家『走馬灯のセトリは考えておいて』2022年、早川書房
柴田さんは早川がよく出しているSFアンソロジーで知りました。読みやすい短編集です。
フラペチーノを飲みながら、エモいという言葉が絶滅した世界を夢想した。
あと架空学名。架空学名大好き。架空生物にはぜひ架空学名をつけて欲しい。
★武田百合子『富士日記 中』 2019年、中央公論新社
百合子さんに、どんどこついていく。中巻からかな、地元の人たちの描写が少し減った気がする。それでもずっと面白く、すいすいと読める。百合子さんってカッコよくない?
☆武田百合子『富士日記 下』 2019年、中央公論新社
終わってしまうと思った。
日記だから。寂しい。残りのページが少なくなるのが、とても嫌で。
でも、終わってしまった。また、読み返せばいいのだけど。
★中央公論新社編『富士日記を読む』2019年、中央公論新社
いろんな人がいろんな風に富士日記を読んでいる。
この人も富士日記が好きなんだ、という人もたくさんいる。力のある作品なんだな、と改めて実感する。『外川さん』をずっと『そとかわさん』と読んでいたけど、『とがわさん』でびっくりした。なんてこと。
☆町屋良平『青が破れる』2019年、河出書房新社
ずっと読みたかった小説。青というタイトルに無性に惹かれる。
勝手に十代の頃に書かれた作品かと思っていたけれど、違った。
こういう小説を一生読んでいたい。
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