『ジャムぱんの日』など

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☆最果タヒ『十代に共感する奴はみんな嘘つき』2019年、河出書房新社 最果タヒさんの作品は相当好きだけど、小説の登場人物に共感はしないなぁ。 共感はできないけど、心にちょちょいと引っかかる登場人物、物語を書く詩人です。詩集もたいへん良いのです。 ★阿久津隆『読書の日記 本を出す 指を切る お葬式』2023年、NUMABOOKS 『fuzkue』の店主。阿久津さんの分厚い読書の日記! 鈍器! 京極夏彦先生の百鬼夜行シリーズと同じく、銃弾を受け止められそうな厚さ。 ゆったりと読める、そして『fuzkue』に行きたくなる。無性に。 私はざわざわしたカフェでも読書できるタイプだけど、『fuzkue』の静謐さはまた格別なんです。 ☆伊東潤『修羅の都』2021年、文藝春秋 源平争乱クラスタである私は2022年度の大河ドラマ、『鎌倉殿の十三人』を見て北条家に強く興味を覚えた。 この小説には北条義時はあまり登場せず(しかし存在感はある)、晩年の頼朝が主役だ。歴史の真実、そんなことはわからないけど、この小説の頼朝はこのように死ぬしかなかった、そう思った。 ★阿久津隆『読書の日記 InDesign 入籍 山口くん』』2023年、NUMABOOKS 『読書の日記 本を出す 指を切る お葬式』同時発売、同時購入の鈍器。分厚い本ほど読み終わるのが寂しくなる。続きも待っていますね。 ところで、『fuzkue』のようにお酒を飲みながら気兼ねなく本を読めるお店、もっとこの世に増えても良いと思っています。 ☆ガイ・ドイッチャー『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』椋田直子 訳 2022年、早川書房 言葉と思考、どちらが先行するか、つらつらと考えていた時期があった。みんな考えるんだなぁと思った。考えるよなぁ、そりゃあ。 この本はかなり読みやすく、言語学の知識など全く必要ないので、おススメです。 葡萄酒色の海、って言葉では美しいけど実際にあったら不気味だね。
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