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頭が考える事を放棄している。
カノンにひっくり返されて、再び覆い被さってきた。
「フォルテ、挿れていい?」
「カノンが気持ちよくなるなら、いいよ」
「私はフォルテとだから気持ちがいいんだよ」
「うん、俺も」
カノンが弄っていたのは、そういう事だよな。
口付けを何度も繰り返してお互いの体温を最高まで高める。
口にするのは、お互いへの愛の言葉だけ。
ゆっくり丁寧にカノンが俺の中に入ってきて、指よりも違和感が凄い。
でも、それと同時に中がいっぱい擦れてぞくぞくする。
広がっていくような感じで、痛くはないけど怖い。
カノンは眉を寄せる俺を見て、痛いと思ったのか俺のに触れた。
今敏感なっていて、少し擦られただけでイってしまいそうだ。
足が伸びて、全身に電流が走ったような感覚がする。
カノンの手を汚してしまって、拭くものないかと周りを見渡した。
その瞬間、俺の中にいたカノンが大きく動き出した。
「あっ!うっ、ま、待って…ぁ」
「ごめんっ、持ちそうにないっ」
切羽詰まったカノンの声と同時に身体を揺さぶられる。
なんだこれ、なんだこれ、中が凄く熱くてカノンを締め付ける。
カノンも眉を寄せて、腰を打ち付ける動きが早くなる。
カノンと手をギュッと握り合って、深くキスをした。
その間も、腰の動きも止まらず中が痙攣して限界になった。
俺が絶頂したのとほとんど同時にカノンも俺の中に果てた。
中が熱い、カノンが抜いてもまだいるような感じがする。
軽くキスを交わして、俺達はキスのその先に進んだ。
俺って、こんなに敏感だったなんて知らなかったな。
……今度はちゃんとカノンをリード出来るようになりたい。
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